それの前後のことが思いだせない。←いつもどおり
・・・それとは黄身の「うらごし」のことだった。
うらごしするというのは手間のかかる作業だ。
白身から黄身をとりだしてヘラでぎゅっぎゅっと。
そこまではよかった。網目がつまって下におちなくなるまでは。
つまった黄身をおとそうと網をひっくりかえしたなら?
黄身が。黄色いきみがっ・・・ぶらさがっている。←それだけ
しかもこまい。きもちわるい。ぞぞっ。
網目が小さいから無数のこまい黄身がへばりついている〜。
あまりにも衝撃的な光景を目にしてしまった。
1ミリあるかないかの黄身がぶらぶらと・・・。
卵のまま食用にされたヒヨコが活動しはじめたような。報復?
まるで命の結晶がせまってくるようだった。
これは一種の(?)「つぶつぶ恐怖症」ではないかと。
おそろしや。おそろしや。
それからは「うらごし」という作業は鬼門になった。
カボチャだってジャガイモだってサツマイモだって、ててて。
みんなみんな網目ぶらんこなんだから〜。いや〜。
ゆで玉子は塩をふってがぶり。それがおいしい食べかた。
ときにはスライサーで輪切りに。それもいい。
いまでも「うらごし」には縁がない。←?
ものぐさも手伝っているらしいんだけど。
やるとしたら裏をみないようにしてやるしかない。
だけど脳内はぶらぶら群の映像でいっぱいになるはず。
ぎゅっと網目におしつけるたび黄色い魂がぶわ〜っと。
・・・想像だけでぞっとなれるんだなあ。









